校長講話 今年度の学校教育活動について
飯田市立上久堅小学校
1 学校経営の方針
1)学校教育目標と重点活動
本校は、明治6年に「親民学校」「一洗学校」が設置されて以来今年で136年目を迎える歴史と伝統のある学校である。明治45年(大正元年)に校章・校歌・校訓が制定された。
当時の校訓は「向上心」「耐久体」「堅実行」であったが、その後中央に「上・久・堅」と並ぶように「向上心」「耐久身」「言堅行」と改訂されてきた。
平成15年には校訓が児童にもわかりやすく親しみが持てるようにと「やるき」「こんき」「げんき」と読み替えられた。以来校訓は「向上心」(やるき)「耐久身」(こんき)「言堅行」(げんき)となってきている。
『 向 上 心 』 『 耐 久 身 』 『 言 堅 行 』
『 や る き 』 『 こ ん き 』 『 げ ん き 』
(1)『やるき』
やる気は自己を成長させる源であり、全ての教育活動や生活を支えるものである。校訓の「向上心」を受け、何事にも意欲をもって取り組める自主性・主体性のある児童の育成を図る。
① 児童が意欲的に学習に取り組むための、教材(題材)研究を行い、見通しを持って追究ができる学習展開をする。
② 学習活動や生活全般から児童の実態を明確にして、一人一人が自己の存在感を実感し集団における自分の有用感を持つことができるようにする。
(2)『こんき』
根気は自己や集団の夢や希望・目標を達成させるための大切な営みの一つである。
校訓の「耐久身」を受け、物事を途中で投げ出すことなく、何事にも負けない強い心 と体を作り上げることの出来る児童の育成を図る。
① 児童の発達段階や個性に応じた目標を設定し、目標達成のための筋道や克服のための支援を行い、成就感・有能感を味わうことにより、自己肯定感やより上位の目標が持てるようにする。
② 児童が挫折を恐れず、自己の見直しを繰り返すことにより、自己理解を深めていかれる支援を行い、失敗を活かしていかれるようにする。
(3)『げんき』
元気さは、今の心身の状態のバロメータでもあり、やる気・根気と表裏一体でもある。
校訓の「言堅行」を受け、うわべや空回りの元気さや明るさではなく、真に心身とも に健康で明るく、誠実で節度ある児童の育成を図る。
① 児童の心の変容や生育環境等を考慮し、児童の目線に寄り添った支援を行い、心の「居・触・充」がある学校環境作りを目指す。
② 自らの気持ちを素直に言葉や行動で表現できるともに、友だちの言動に対しても温かく心を寄せることのできるようにする。
2)本年度の重点活動について
(1)昨年度の重点活動の学校評価のまとめから
●進んで発言しよう(やるき)については、児童・保護者・教職員共に後期の評価が高く、定 着してきたと言える。
●仕事をつづけよう (こんき)については、児童で7名。保護者で13名がC・Dの評価をしていて、継続して取り組んでいく必要がある。
●元気なあいさつをしよう(げんき)については、児童・保護者・教職員共に後期の評価が高く、定着してきたと言える。
(2)何を重点活動にするか(職員会議・学校評価委員会から)
・重点活動は、あえて3つとしなくても2つ1つでもいいのではないか。
・学校教育目標にそって3つの柱で重点活動を決めていくことが大切である。
・取り組む事が、家庭教育に関わる事が多くなることが心配である。
・重点活動として、課題ばかりを押しつけいるような気がする。
・全てをこちらで決めて取り組むことになるので、こども達に自分で決めて自分でやるというと ころを育てていきたい。
・討議の中での子ども達の実態から一番の課題は何であるかというと教科研究から出されてきた 「友だちの意見と自分の考えを重ねて、自分の考えを見直したり、さらに深めたりしていく「学 び合い」であるとなった。
・「友だちとつなげて発言しよう」(やる気)を取り上げて取り組もうとする時、学校で取り組 むことであり、家庭も一緒になって取り組むことができないところがある。家庭でも一緒にな って取り組むことができることはないか。
・スポーツテストの結果から、柔軟性と脚力(短距離・長距離)に課題があることが明らかにな ってきたので、学校全体で取り組んでいくことが大切である。
・学校評価委員会(関係者評価)を組織しているから、育てたい子ども像を、子ども、保護者・ 地域、教職員が共有できれば家庭や地域で取り組むことも活動として評価とすることはできる のではないか。
・学校評価、各調査、諸検査からも子ども達の課題が明らかになっている。 とが大切である。・「テレビのスイッチを切ろう」も入れると4つになり取り組みむことが多くなりすぎる。
・「テレビのスイッチを切ろう」は共通家庭目標にして取り組むことも考えられる。
重 点 活 動
●友だちとつなげて発言しよう(やるき)
●仕事をつづけよう (こんき)
●○○をして元気になろう (げんき)
▲「テレビのスイッチを切ろう」については、このままにせずに、「他の課題となっていることへの取り組み」の項目を作って、意識化を図り改善されるようにしていく。
3)本年度の具体的取り組み
●友だちとつなげて発言しよう。(やるき)
○教科研究のまとめから、「表現力」に関わっては、決められたことや原稿を基にした発表は人前でも堂々とできるようになってきている。しかし、発表し合うだけで終わりがちであったりする。そこで、自分の考えを発表した後、友だちの考えを聞いて、それを基に考えを検討し直したり、考えをさらに深めてけるような「学び合い」になるようにな話し合いができるようにしていきたい。
こうのようなコミュニケーション能力の育成のために授業改善を図っていきたい。活動は具体的で成果が見えて評価ができるものにしたい。
(1)授業改善
・教科研究では、「表現力」から「学び合い」に視点を変えて、研究テーマを「子どもたちが友との学び合いの中で、新しい自分を見つけていくための支援のあり方」として、友だちの考えを聞いてそれを基に自分の考えを検討し直して友だちの考えから自分の考えをさらに深めていかれるようにしたい。
・全校研究授業として国語科を取り上げる。新指導要領で話す聞くことが重視されてきていることから話す聞くことに関してスキルアップを図り、他教科や他領域へ広げたり深めていかれるようにする。
・全校で話し合いのルール(例えば賛成、反対、質問、付け足し等のハンドサイン)をつくる。
・学級で話し合いの宝物(ルール)を増やしていく。
・低学年は手で持つ札(話す・聞く)を作る等具体的な活動を工夫する。
・全校集会では、質問や感想を言う時間を確保する等、話す機会が多くなるようにする。
・コミュニケーション力をつけるスキルアップの練習を取り入れる。(アイコンタクト、うなずく、相づちをうつ、言葉で伝える、体で伝える 体で音読する 等)
・活用型の学力を保障する課題解決的な学習の展開を図る。
・連学年の授業展開が多くなることから、授業づくりのための教材研究等連学年会の充実を図る。
(2)ドリルの時間の内容を見直す
・コミュニケーション能力の育成を図る意味で、漢字・計算でだけでなく文章を書き写す、辞書で調べる、古典の暗唱、文章読解の音読という内容も入れるようにする。
(学年毎にファイルをつくり次年度も使えるようにする。)
● 仕事を続けよう(こんき)
○学校での取り組みは児童も職員の評価は高いのに比べて、家庭での取り組みが児童も保護者 も評価が低い、家庭での取り組みを一層進めたい。
(1)教職員の取り組み
①学級係や児童会活動・清掃等の仕事と関係付ける
・クラスの係の仕事に互いに関心を持てるように振り返る時間を作る。
・掃除・作業などの場面で汗を流して働いた後の気持ち良さや、お互いにアドバイスをし合って取り組んで出来たという達成感、みんなが喜んでくれたという充実感を持てるような振り返りの場を持つようにする。
・清掃の手順を先に示しておくことで、取りかかりを早め、すみずみまで行えるようになることを体験できるようにする。
②学級懇談会で扱う。
・あらかじめ家庭での仕事について話題にするということを伝えておき、家族の一員としての仕事の意味や続けることの大切さを話題にし、一人一人の発達段階に応じてできる仕事 について話し合う。
・家庭での仕事の様子を「仕事カード」の記入や色塗りをする等具体的な事を話題にする。また、後日結果についても話題にする。
・親からのコメントも大事にしたい。「よく手伝いしてくれた」「ありがとう」「うれしい」と返していくことを意識していくことの大切さを共有できるようにする。
③学級通信、学級PTA、PTA新聞での話題の共通化を図る。
・学校や家庭で「自分の仕事ができた」という事例や様子を情報交換し、懇談会やお便りで紹介していく。
④校長講話等で、具体的な取り組みを紹介していく。
⑤仕事カードを作成する。一日の生活見直しグラフの作成。
(2)家庭での取り組み
①各ご家庭の状況に応じた取り組みを行う。また、学年や発達段階に応じた仕事を決め出す。
②自分のする仕事について話し合う時間をとり「毎日する仕事」「時々する仕事」を決めだす。 ○仕事を決める
③保護者として、子どもの取り組みについて、どのように評価(声がけ)するか具体的にしていく。できていない時は「やって」と声をかける。できたときは十分に褒め、「ありがとう」と気持ちを声に出して伝える。
④毎日できたかどうかが分かるようにプレートや計画表や評価表をつくる。
・紙を貼る・色を塗る・シールを貼る・プレートをひっくり返す等 ○できたら認め・褒め・感謝の気持ちを伝える親も同業で
⑤親も子どもとする仕事を決め同じように続けお互いに頑張る
⑥仕事ができるまで待つという姿勢を大事にする。
③仕事の出来具合をはじめから求めることなく、継続して取り組みことを第一とすることを家族内で共通理解しておく。また、家庭内で協力し合うようにする。 ○完全を求めず・継続を大事に
●○○をしてげんきになろう。(げんき)
※一人一人が元気に過ごせるように、行うことを決めて取り組む。
○スポーツテストの結果から、柔軟性と脚力(長距離・短距離)に課題があることが明らかに なってきた。また、学年が上がるにつれて、体が硬くなっていく傾向がみられ、柔軟性を身 につけていくことが必要であることも分かってきた。
○1,2年生以外は校庭で遊ぶよりも体育館での運動がほとんどであり、全体的に走る機会が 少ない状況が見られる。
○発育測定からは・全体的に肥満傾向にある。視力1.0以下の児童が多くなる傾向にある。 ○生活実態調査から・「朝の排便しないことが多い」が35%と高い。・早寝早起きができてい ない子どももいる。
(1)体づくりへの取り組み
・柔軟性に向上のためには授業開始時にストレッチを入れたり全校体育で柔軟性を高められる 運動を計画的に行っていく。
・マラソンについては年間を通じて、走ることへの興味・関心が高まる工夫をしていく。
(一人一人が自分の目当てを持って、走ることができるように全校体制で取り組む)
・全校体育を核として運動への意欲や関心が高まるような運営に努める。
・マラソン、なわとびなど、取り組む運動を紹介し「がんばる表等」を作り意欲と実行力の向上を図る。
(2)基本的な生活習慣の確立(心の健康)
・心身が健康になれるように、一人一人が自分の健康な生活を振り返り、取り組むことを具体 的に決めだして取り組むようにしていきたい。
・健康な生活づくり「早ね・早起き、朝ごはん、朝うんこ」は基本的な生活習慣として継続し ていきたい。(さらに重点をかける等活動を具体的にする)
・一人一人がカードを作る等、日々の生活を振り返ることができるようにすることも必要にな る。
(3)一人一人が自分の取り組みを決め出すことができ、継続的な取り組みができるようにするための支援
・毎年個人の保健(けんこう)目標を作るので、それと重点を同じにして取り組むことも考えたい。
・一人一人が自分が取り組むことを決めだせるように、担任と懇談したり、家庭で話し合った りする時間や場所をとるようにする。
・一人一人がカードを作る等日々の目当てを生活を振り返ることができるようにすることも必要になる。
・具体的な数字を目当てに入れるようにする工夫も必要になる。